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ベルリン・天使の詩 

2016年04月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:恋愛・ロマンス

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は
「ベルリン・天使の詩/WINGS OF DESIRE」。
BSプレミアムで2016年4月22日(金)23:45〜放送。
深夜放送ですから、録画ですね。

ベルリンの歴史や街の人々の営みを天使の目を通して
描いたファンタジー。
天使は歳を取らずに永遠の命を生きながら
ドイツ、ベルリンの街を自由に浮遊する。
そこに暮らす人々の”心の声”を耳にしながら…。

ベルリンの街を見守る
天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)と
天使カシエル(オットー・ザンダー)。
彼等の耳には、いろいろな人々の心の呟きが
飛び込んでくる。

ダミエルはサーカスで空中ブランコをする
マリオン(ソルヴェーグ・ドマルタン)を見そめる。

彼女の“愛したい”という呟きに
どぎまぎするダミエル……。

”最後まで見られない夢、いつまでたっても夢。
今夜が最後の出番だなんて、満月が泣くわ”と、
嘆くマリオン。
そう、一座はこの公演を最後に解散することに。

ライブ・ハウスで踊る彼女にそっと触れるダミエル。
”霊でいることにうんざりするときもある。
永劫の時に漂ううよりも、自分の重さを感じたい。
僕を大地にしばりつける重さを”とダニエル。

人間に恋すると天使は死ぬというのに……。

そこに、撮影のためベルリンを訪れていた
ピーター・フォーク(本人役で出演)は
屋台の前で、大人には見えないはずのダミエルの
存在を感じ、語りかける。

”素敵なことは山ほどある。でも君はいない。
僕はいる。こっちに来たらいいのに、
話ができたらいいのに”と。

彼もかつては天使だったのだ……。

本作の前半はモノクロで、
ダニエルが人間になってからはカラーになりますね。
天使には色が見えないから。

モノクロのシーンが美しいですね。
それもそのはず、撮影が「美女と野獣」、
「ローマの休日」のアンリ・アルカン。
彼のカメラワークは幻想的で
モノクロなのに、画面に引きこまれます。

それに加えて、素朴な響きの詩の朗読が
織り込まれていて、それが素晴らしい。

”子供は子供だったころ、腕をブラブラさせ
小川は川になれ、川は河になれ
水たまりは海になれと思った。

子供は子供だったころ、自分が子供とは知らず
すべてに魂があり、魂はひとつと思った。

子供は子供だったころ、なにも考えず 
癖もなにもなく、あぐらをかいたり、とびはねたり
大きな頭に大きなつむじ、カメラを向けても知らぬ顔”。

ドイツ語は解らない私ですが、
韻を含んだ美しい響きは心に響きます。

製作・監督・脚本はヴィム・ヴェンダース。
1987年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。



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今晩は〜!

yinanさん

SOYOKAZEさん、

天使も人間並みに悩みがあるという設定が
人間的?で面白いです。

本作では「ベルリンの壁」崩壊前の
西ベルリンの風景が映しだされるのもいいですね。
ダミエルが好んでその肩に座る、
ヴィクトリア女神像は印象に残ります。

YUHUA38さん、

ニコラス・ケイジ主演の
「シティ・オブ・エンジェル」のリメイクした
映画もありますが、やはり本作の方がいいですね。

ダミエルが恋する相手のマリオン役の
ソルヴェーグ・ドマルタンは、監督の
ヴェンダースのパートナーだったようです。

2016/04/23 18:19:45

おはようございます。

さん

大好きな映画です!(^。^)

2016/04/22 08:42:59

永遠の命

さん

おはようございます。

天使として、永遠に生き続けるのもたいへんでしょうね?
私は、寿命もある意味ありがたいと思っています。
途中まではダミエルが切ないわよねと思って読んでいましたが、人間になれたのですね。
詩のような映画だと感じました。

2016/04/22 08:25:22

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