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ルーム 

2016年04月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は上映中の「ルーム/ROOM」。
原作はアイルランド出身の作家エマ・ドナヒューの
ベストセラー小説「部屋」を映画化。

88回アカデミー賞の主演女優賞を
母親役のブリー・ラーソンが受賞。
天窓の天使こと天才子役の
ジェイコブ君にも与えて欲しかった。

キャッチコピーは
”はじめまして、[世界]”。

小さな[部屋]で暮らす、ママと5歳のジャック。
”おはよう、ランプ。おはよう、卵へびくん。”と
ジャックの一日は部屋にある物への挨拶から始まり、
2人でストレッチをして、TVを見て、ケーキを焼いて、
仲睦まじい親子の楽しい時間が過ぎていく。

”葉っぱはホンモノ、木はニセモノ、
テレビの人たちはニセモノ、ママはホンモノ”との
ジャックのモノローグに、
アレ、おかしいなぁ〜と観客は気が付きますね。
そう、二人は明かりとりの天窓だけが外界とつなぐ、
この部屋に閉じ込められているのです。

ジャックが5歳の誕生日を迎える。
”なんで誰も応えないの?”
”この「部屋」は誰も知らないの”

”アイツはホンモノ、たぶん”とジャック。
”アイツ”とは、時々、夜中に
オールド・ニック(ショーン・ブリジャース)と
呼ぶ男が訪れて服や食料を置いて行くのだが、
ジャックはママの言いつけ通りワードローブから出ない。

ママは17歳の時、誘拐され 閉じ込められてから
7年が経ったある日、[部屋]から1歩も出たことがない
息子に本当の世界を見せるために、逃げ出すことを決心する。
”ジャック、聞いて、壁の外にも世界があるの”
”外って何?”
”あなたが生まれる前から、
ママはずっと閉じ込められてるの”
”外に出るチャンスよ、
アイツをだますのよ死んだふりをすれば、
アイツは外に捨てに行く、助けを呼んで…ママを助けて”
”こわいよ〜、”と死んだふりをして決死の脱出を試みる。

さて、二人はどのようにして脱出するのでしょうか?

いゃ〜、起承転結がはっきりしていて、
サスペンスタッチに加えて、親子の愛と、
ストーリーの展開がよく出来ていますね。

脱出してリアルな世界に戻るが、トラウマに陥るママと
見るもの聞くものが全てに驚くジャックが
いかに現実に適応していくかが後半の物語。

ママの両親の”ばぁば”のナンシー(ジョアン・アレン)と
”じぃじ”のロバート(ウィリアム・H・メイシー)の
必死のサポートにママは納得出来ず逆らい、
泣きわめきながらお互いにぶつかり合いながら、
新しい生活を作り上げていく過程にも感動しました。

しかし、ジャック役のジェイコブ・トレンブレイは
声も顔も可愛いいし演技も上手い!
レニー・アブラハム監督のジャック目線の映像は
現実の世界に適応していくジャックの気持ちを
巧く表現していて、自分がジャックになったようで、
画面に取り込まれていきました。
今年、一番のお薦めの映画です。

P.S
埼玉県朝霞市で女子中学生(15才)が行方不明になり、
約2年ぶりに保護された事件が先月末にありましたが、
本作を観て、誘拐、監禁をより現実味を感じたことでした。



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おはようございます!

yinanさん

SOYOKAZEさん、

そうなんです。脱出した後のケアが大変で、
トラウマ・コンサルタントの指導を受けながら、
社会復帰を試みるも、
ママは大人だけに適応出来ず苦しみ、自殺をはかります。

特に犯人が父親なので、ジャックが大きくなった時に
どう説明するのでしょうね。

”死んだふり”には伏線があり、成る程と思いました。

YUHUA38さん、

そう言われれば、「びっくり箱」のストーリーに
何となく、似ていますね。
主人公の11歳の少女ドーナとそのママが暮らしている
閉鎖された家などの設定は良く似ていますね。

エマ・ドナヒューは、この作品に触発されて、
書いたのかもしれませんね。

2016/04/16 09:21:51

びっくり箱

さん

こんにちは。
この映画の設定、大好きなSF作家ブラッドベリの短編「びっくり箱」によく似てますね〜。
ちょっと見たくなりました。

2016/04/14 16:05:32

中々よさそうな映画ですね

さん

かなり重いテーマですが。

長期監禁された人は、助け出されても、中々現実社会に適応できないそうですね。
そして、生まれてから、狭い部屋意外知らない少年、彼は戸惑うでしょう。

しかし、少年の父親は誘拐犯?
そして、脱出方法が死んだふりと言うのが、何となく違和感を覚えます。

2016/04/14 09:00:51

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