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リリーのすべて/ 

2016年03月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:恋愛・ロマンス

映画ファンの皆さん、おはようございます!

ベルギーの空港、地下鉄で同時テロのニュース。
ISが犯行声明を出しているが、
無差別殺人にどんな意義があるのでしょうね。
人間のやることには不可解な事が多いです。

今日の映画紹介は上映中の
「リリーのすべて/ The Danish Girl」。
1930年代に世界で初めて性別適合手術を受けた
デンマーク人、リリー・エルベの実話を描く人間ドラマ。
自分の内側に潜んでいた女性の存在に
気付き苦悩する主人公と、女性化していく夫に
どう向き合うか悩む妻の姿を描く映画。

キャッチコピーは
”あなたの愛で、本当の自分になれた”。
”夫が女性として生きたいと願った時、
 妻はすべてを受け入れた”。

舞台は1926年、デンマークのコペンハーゲン。
アイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、
風景画で才能を評価されている新進気鋭の画家。
彼ほど有名ではなかったが、
妻のゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)も
肖像画を専門にする画家だった。

結婚6年目の夫妻は仲が良く、お互い絵を描きながら
励まし合い、愛し合っていた。
そんな中、ゲルダがバレエダンサーの
ウラ(アンバー・ハード)の
肖像画を仕上げていた時のことだった。

ウラが来ないのでモデルになってほしいと頼まれた
アイナーは、しぶしぶストッキングとサテンの靴を履き、
白いチュチュを腰に当ててポーズを取った。

彼は恥ずかしさの中に、ある感情が生まれたことに
気がつく。その瞬間から、
アイナーは自分の内側に潜んでいた女性が再び、
目覚めたのを意識するようになる。

男から女への意識の心理変化を表現するアイナーの
微妙な仕草さは、肌がぞわぞわとするくらい感動しました。
さすが、「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞で
主演男優賞を取ったエディ・レッドメインですね。

そんな中、遅れて来たウラは女装したアイナーに
百合の花束を渡しながら言った言葉は、
”あら、こんにちは、これからあなたはリリーね”。
以後、アイナーの分身は”リリー”と呼ばれるようになる。

アイナーの変化に気づいたゲルダは
芸術家の舞踏会に女性として出席するように勧める。
アイナーは、ゲルダの助けで女装して
”アイナーの従妹のリリー”として舞踏会に出席する。

初めは遊びのつもりだった二人だが、
”リリー”の存在が大きくなり、夫としてのアイナーが
消滅するの気がついたゲルダはアイナーに懇願する。
”リリーになるのはもうやめて。
私たちはゲームをしていただけなのだから”と。

又、二人の馴れ初めの会話からも
ゲルダは彼の中の女性を感じ取っていますね。
”初めて会った時、彼女が誘ってきた”
”彼はとてもシャイで、ミステリアスだった。
 初めてのキスの時、私(女)を感じた”と。

男から女への変化していく過程を悩みながらも
女としての喜びに陶酔していく彼の心理状態を
視覚化した表現力は、見る者を圧倒していきます。

アイナーが美しくなるに従って、
アイナーとゲルダの苦悩が画面から伝わって来て、
見ていて息苦しくなりますが、監督は上手いですね。
ちゃ〜んと背景を絵画のように
美しいフレームの中に納めて、俳優を演じさせているので、
場面が変わるごとにホッとします。

性的少数者(LGBT)やトランスゼンダーの言葉も
無い時代に本当の自分を発見した喜びと不安を抱えて、
世界で初めての手術に挑戦するアイナーと、

又、リリーの存在に反発しながらも
ゲルダのアイナーを思う心情と共に
美しい衣裳と景色が見事に
織りなした崇高なラブストーリーでした。

第88回アカデミー賞では4部門にノミネートされ、
アリシア・ヴィキャンデルが見事、助演女優賞に輝く。
監督は「英国王のスピーチ」、「レ・ミゼラブル』の
巨匠トム・フーパー。



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おはようございます!

yinanさん

SOYOKAZEさん、
アイナーも悩んで、本を読み、
いろいろな医者に診てもらうが良くなりませんでした。
”私は狂っていると思うか?"とゲルダに問いかけ、
”狂ってないわ”と答えて、
彼を理解していく過程も良かったです。

車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士を
演じたエディ・レッドメインですね。
あれだけ成りきってしまうと、オリジナルの自分に
戻れるのだろうかと心配になります。


かおちんさん、
いい映画ですよ。特におすすめのシーンは、
待てよ!ネタばらしになりそうだけどさわりだけ。

リリーに変身する時に全裸になり、鏡を見るアイナー。
そうか〜、女性願望の人はナルシストなんですね。

で、全裸だと男と女の違いがあるから困るだろう、
何って…。見てのお楽しみ!

2016/03/24 08:20:42

土曜日

かおちんさん

観にいく予定です。
エディの演技
早く観たい〜!

2016/03/23 21:20:43

上手い構成ですね!

さん

夫の中の女が開花して行く姿を、無理なく描いた、ストーリー展開に感心しました。
それを演技派俳優が演じたのですから、見ごたえのある作品に仕上がった事でしょう。

2016/03/23 09:23:19

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