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平成の虚無僧一路の日記

誰のせいでもありゃしない 

2016年03月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



ラジオから尾藤いさおの歌が流れていた。 誰のせいでもありゃしない、 みんな おいらが 悪いのさなつかしい。60年代、安保闘争で荒れた時代だったが、「みんな自分が悪い」と自己批判する自虐的な時代でもあった。20年ほど前、名古屋のライブハウスに尾藤いさおが出演するというので見にいった。30年前そのままのスタイルに驚きと賞賛だった。何曲か熱唱したあと、突然ばたりと倒れた。しばらく動かない。「もう歳か?、ホンとに倒れたのか?」いつまでも起き上がらない。観客が不安にかられた頃、「明日のジョー」のイントロで、ビンボウダンスのような姿勢から起き上がる。見事な演出にやんやの拍手喝采だった。「立ち上がれ〜」の明日のジョーは、バブルはじけて、濡れ落葉となった団塊の世代に、励ましの応援歌のように聞こえた。今は、何もかも「あんたが悪い」と他を非難する時代になってしまった。尾藤いさおの「みんな おいらが 悪いのさ」は、新鮮に心に響いた。

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