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新・平家物語  

2015年10月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は
「新・平家物語 デジタル・リマスター版」。
BSプレミアムで2015年10月22日(木)13:00〜放送。

原作は吉川英治の歴史小説。
1972年(昭和47年)のNHK大河ドラマで、
平清盛(仲代達矢)を観た人は多いでしょうね。

「平家物語」は、日本文学を代表する名作で、
私が、すぐ思い浮かべるのは
”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす”。

の、フレーズのように、
栄華を誇った藤原一族の貴族政権崩壊から、
武士の時代へと変わるなか、
登場して来た平清盛の野望と出生の秘密に
悩む自分探しの物語。

溝口監督の初めてのカラー作品だけあって、
現在のデジタルとは違うフィルム独特の
色合いを楽しめます。

冒頭のシーン。
いろんな物売り店や、中には泥棒も商売している
雑多な市場で清盛(市川雷蔵)と時忠(林成年)が
酒を呑み、朱鼻の伴ト(進藤英太郎)と知り合いになる。
又、大きな黒牛が登場させるなどして
市場での人々の生業を通じて、この時代の様子を
表すテクニックは見応えがあります。

この撮影にはクレーンを使っての俯瞰した市場の様子に
長回しのカメラワークは当時、高く評価されただけあって、
最初からワクワクさせる素晴らしいシーンです。

藤原一族の貴族政権崩壊の前夜。
京都の平忠盛(大矢市次郎)の館では
西海の海賊征伐から凱旋した郎党達を
迎える準備におおわらわだった。
しかし、祝宴の金に困り馬を売る始末であった。

そんな中、自分の恩賞問題にからんで
公卿の藤原時信(石黒達也)が謹慎させられたと
聞き、忠盛は清盛を時信の屋敷へおくる。

清盛はそこで時信の娘の時子(久我美子)と
出会い、心を引かれるのだった。
また清盛は東市の酒屋で五条の商人朱鼻の伴卜から
自分の父が白河上皇だときかされ驚くのだった。

驚くのは清盛に扮する市川雷蔵の太く濃い眉毛に
無精ひげ、眼を張り、黒ぬりの顔。
これは、清盛の逞しさと強い性格を表すためでしょうが
若殿様役や優男のイメージが強い雷蔵が、この映画に
かける意気込みがうかがえますね。

又、 かつて白拍子であった母・泰子(木暮美千代)の
胸元が大きく開いた着物で、艶やかさを見せつけられて
父を裏切った母との葛藤に苦悩する清盛。

一方、対照的に、妻となる時子(久我美子)は、
清楚で健康的なイメージを強調していています。
ここらの、対比も面白いですね。

1955年(昭和30年)制作。
”此の映画に、ボクの俳優としての全生命を賭けています”
と言った、雷蔵の清盛を総天然色でお楽しみ下さい。



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おはようございます!

yinanさん

SOYOKAZEさん、
そうですね〜、
出演者の皆さんはほとんど別世界で
活躍されているでしょう。

この映画で白拍子と言う言葉を覚えました。
清盛の母・泰子が祇園の白拍子だったのですね。
調べたら、平安時代末期から
鎌倉時代にかけて起こった歌舞の一種。
及びそれを演ずる芸人とありました。

ハナコおばさん、
7歳の頃の映画ですか、
でも当時の映画としてはよく出来ていますね。
ポスターにもあるように、総天然色映画に
ワクワクしたものです。

清盛のゲジゲジ眉毛が
武士の時代の到来を予感させる映画でした。
今日はBS朝日で「新選組始末記」が放送されます。
この映画ではいつもの格好いい雷蔵さんです。

2015/10/23 08:44:17

今日

ハナコおばさんさん

録画を観たところです。(*^^*)
なにしろワタシが7歳の頃の映画ですから、背景や服などに興味がありました。
市川雷蔵の太く濃い眉毛が気になりました。(笑)
やっぱり若殿様役や優男のほうがかっこいいです。(^^;)

2015/10/22 17:02:21

市川雷蔵

さん

と、言えば眠狂四郎のイメージが強いので、ポスターの写真は彼に見えませんでした。
随分、昔の映画ですが、俯瞰するアングルから始まったのですね。
どの役者さんも今は泉下でしょうか?

2015/10/22 10:17:22

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