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恍惚の人 

2015年10月19日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「恍惚の人」。
BSプレミアムで2015年10月19日(月)13:00〜放送。

ご存知、有吉佐和子の同名のベストセラー小説を映画化。
この映画で”恍惚”と言う、単語を覚えました。
本来は”うっとり”の意味なので、
”恍惚”の状態になりたいのに
”認知症”の方が強調されているのでなりたくありません?

この映画が製作された当時(1973年/昭和48年)の
日本の平均寿命は男性が69 歳、女性が74歳。

現在の高齢化社会を予想するかのように、
時代の流れを先取りし、老人問題を正面から扱っています。

今、見るとモノクロで森繁の迫真の演技には
自分もいつか茂造のようになるかもしれないという恐怖が
じわじわと湧いて来て、ホラー映画を観ているようでした。

立花家は、84歳の茂造(森繁久彌)と
その息子夫婦の信利田村高廣)と昭子( 高峰秀子)と
子供の敏の4人家族。

茂造は老妻が死んで以来、老衰がひどくなり、
医者によると彼は「老人性鬱病」と診断される。
茂造のボケはひどくなる一方で、
嫁がせた自分の娘の京子(乙羽信子)の顔も思い出せず
息子の信利の顔も忘れ、彼を泥棒と間違えたり、
自分の排泄物を手にとってぶちまけたりする行為に
介護する昭子は神経をすり減らしていくばかりだった。

嫁を自分の娘と勘違いして、
”あきこさん”と呼ぶ、茂造の声。
茂造が昭子の名さえ忘れ
“モシモシ”と呼びかける声は身につまされますね。

私達もいつかはたどる道。
観ていていやになる映画ですが、目をそらさず、
自分のため、そして家族のためにボケを
一日でも遅らせるように頭脳を活性化して
穏やかな老衰死を目指そうと思ったことでした。

監督は豊田四郎。



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おはようございます!

yinanさん

秋桜さん、
「三婆」も彼女の作品でした。
「華岡青洲の妻」、「紀ノ川」なども記憶に残っています。
時間があったら、もう一度読み直そうと思っています。

歳をとるにつれて幼児に戻ると言うのも
この映画を見て、そうだなぁと思った事でした。

SOYOKAZEさん、
そうなんです、呆けている本人は、本能のままに
行動しているので、周りの人に迷惑をかけているなんて
思っていないですからね。

創作意欲を持ち、何にでも興味を持ち、
ボケ防止に役立つように、日夜、努力はしています。
はかない抵抗ですが、やらないよりはましですから。

2015/10/21 08:46:12

本を読みました

さん

おはようございます。

老人性痴ほう症の怖さを、初めて知りました。
まだ、高校生だったか?兎に角若い頃で、遠い未来のことですが、こんな風になるのなら、長生きなどしたくないと思ったものです。
息子達と、断固同居しないのも、潜在意識化にこれがあるからです。
自分は壊れてわからないけれど、愛する子供に、こんな姿を見せたくない。
自らの尊厳を守りたいと思うけれど、好きでなる方はいないのですよね。
精々頭を使って、もし書けなくなったら脳ドックに行きましょうか?

2015/10/19 08:08:38

時代を先取り。

秋桜さん

有吉佐和子原作。
一世を風靡しましましたね。
原作を読みました。
ドラマや映画は見ていませんが
一度観たいと思っていました。

2015/10/19 08:05:53

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