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ブラックレイン　

2015年09月23日
テーマ：アクション・アドベンチャー

映画ファンの皆さん、おはようございます！

今日の映画紹介は「ブラックレイン」。
BSプレミアムで2015年9月23日(水)13:00〜放送。

お互いの考え方の違いを乗り越えて、
日米の刑事が相棒となり、助け合いながら
犯人を追い詰めていくポリス・アクション。

凶悪犯を熱演した松田優作の遺作だけに
彼の鬼気迫る演技に圧倒されます。
この映画の主人公は間違いなく優作でしょう。

キャッチコピーがいいですね。
”男達の深い悲しみと怒りが、激しく心をうつ。
大都会の夜を降りしきる冷たい雨のように…。

ニューヨーク市警のニック（マイケル・ダグラス）は、
同僚のチャーリー（アンディ・ガルシア）と
レストランで、食事中にマフィアのボスが
日本人に襲撃される事件に遭遇する。

二人はヤクザの佐藤（松田優作）を逮捕して、
大阪空港へ護送する任務に。
ところが、日本の警察に佐藤の引き渡す時、
佐藤の仲間のニセ警察にまんまと佐藤を連れ去られる。
仕方なく、2人は、銃を所持しないという条件のもと、
大阪府警の松本警部補（高倉健）の監視下、佐藤を追う。

そんな中、「クラブ・ミヤコ」で
ニセ警官が殺される事件が発生。
ホステスのミユキ（小野みゆき）から事情聴取する一方、
アメリカ人のホステス・ジョイス
（ケイト・キャプショー）からニックは、犯人が佐藤であり、
また彼が菅井（若山富三郎）と抗争中と知る。

ある夜、ホテルへ帰る途中のニックとチャーリーは
佐藤が率いるライダーに襲われ、チャーリーが斬殺される。
（このシーンはスタント無しで松田優作本人がバイクを運転）。

松本とニックは、ミユキを尾行して、
佐藤と菅井が抗争している現場にたどりつくが、
激しい銃撃戦の末、彼を取り逃してしまう。

監督がリドリー・スコットですから、
「ブレードランナー」風の陰鬱な画面に
黒い雨が降るシーンは印象に残ります。

やはり、映画は悪役がいてこそ
正義の味方が目立つのですが、この映画は
健さんやマイケル以上に優作の存在感は圧倒的で
悪役が主役の映画と言っていいでしょう。

当時、優作はガンに侵されていて、
余命幾ばくも無いと思ったから、
全身全霊を打ち込んでヤクザ佐藤を演じきったのでしょう。
彼の苦痛にゆがむ顔や不敵にニヤリと笑うシーンや
アクションを見ると彼の強烈な思いが伝わって来ます。

勿論、健さんとニックがコンビを組んで、
丁々発止のやりとりや、バディ関係を通して、
西洋と東洋の文化の対立と融和をそれとなく、
上手く描いているのは監督の手腕でしょう。

本作は男性必見の映画ですね。
1989（平成元年）年制作。

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