メニュー
最新の記事
-
【New!】 ケアマネさん来訪 -
【New!】 訪問医療 気になる検査。 -
【New!】 風邪の一日でした。 -
6月12日は風邪を引けません -
6月12日は風邪を引けません
テーマ
カレンダー
月別
- 2024年04 月( 21 )
- 2024年03 月( 33 )
- 2024年02 月( 31 )
- 2024年01 月( 32 )
- 2023年12 月( 34 )
- 2023年11 月( 31 )
- 2023年10 月( 33 )
- 2023年09 月( 31 )
- 2023年08 月( 33 )
- 2023年07 月( 38 )
- 2023年06 月( 32 )
- 2023年05 月( 31 )
- 2023年04 月( 30 )
- 2023年03 月( 32 )
- 2023年02 月( 28 )
- 2023年01 月( 30 )
- 2022年12 月( 34 )
- 2022年11 月( 31 )
- 2022年10 月( 33 )
- 2022年09 月( 31 )
- 2022年08 月( 31 )
- 2022年07 月( 31 )
- 2022年06 月( 31 )
- 2022年05 月( 32 )
- 2022年04 月( 32 )
- 2022年03 月( 33 )
- 2022年02 月( 33 )
- 2022年01 月( 33 )
- 2021年12 月( 36 )
- 2021年11 月( 34 )
- 2021年10 月( 34 )
- 2021年09 月( 36 )
- 2021年08 月( 38 )
- 2021年07 月( 36 )
- 2021年06 月( 38 )
- 2021年05 月( 37 )
- 2021年04 月( 36 )
- 2021年03 月( 32 )
- 2021年02 月( 34 )
- 2021年01 月( 37 )
- 2020年12 月( 40 )
- 2020年11 月( 33 )
- 2020年10 月( 37 )
- 2020年09 月( 41 )
- 2020年08 月( 42 )
- 2020年07 月( 40 )
- 2020年06 月( 37 )
- 2020年05 月( 39 )
- 2020年04 月( 42 )
- 2020年03 月( 56 )
- 2020年02 月( 33 )
- 2020年01 月( 34 )
- 2019年12 月( 37 )
- 2019年11 月( 38 )
- 2019年10 月( 34 )
- 2019年09 月( 39 )
- 2019年08 月( 38 )
- 2019年07 月( 37 )
- 2019年06 月( 36 )
- 2019年05 月( 41 )
- 2019年04 月( 38 )
- 2019年03 月( 43 )
- 2019年02 月( 40 )
- 2019年01 月( 43 )
- 2018年12 月( 38 )
- 2018年11 月( 33 )
- 2018年10 月( 43 )
- 2018年09 月( 40 )
- 2018年08 月( 49 )
- 2018年07 月( 44 )
- 2018年06 月( 48 )
- 2018年05 月( 41 )
- 2018年04 月( 42 )
- 2018年03 月( 52 )
- 2018年02 月( 48 )
- 2018年01 月( 55 )
- 2017年12 月( 37 )
- 2017年11 月( 44 )
- 2017年10 月( 43 )
- 2017年09 月( 48 )
- 2017年08 月( 57 )
- 2017年07 月( 48 )
- 2017年06 月( 43 )
- 2017年05 月( 52 )
- 2017年04 月( 52 )
- 2017年03 月( 46 )
- 2017年02 月( 37 )
- 2017年01 月( 41 )
- 2016年12 月( 43 )
- 2016年11 月( 43 )
- 2016年10 月( 36 )
- 2016年09 月( 40 )
- 2016年08 月( 40 )
- 2016年07 月( 40 )
- 2016年06 月( 41 )
- 2016年05 月( 34 )
- 2016年04 月( 37 )
- 2016年03 月( 37 )
- 2016年02 月( 41 )
- 2016年01 月( 35 )
- 2015年12 月( 38 )
- 2015年11 月( 39 )
- 2015年10 月( 34 )
- 2015年09 月( 44 )
- 2015年08 月( 45 )
- 2015年07 月( 40 )
- 2015年06 月( 36 )
- 2015年05 月( 37 )
- 2015年04 月( 41 )
- 2015年03 月( 41 )
- 2015年02 月( 34 )
- 2015年01 月( 44 )
- 2014年12 月( 47 )
- 2014年11 月( 50 )
- 2014年10 月( 44 )
- 2014年09 月( 44 )
- 2014年08 月( 47 )
- 2014年07 月( 45 )
- 2014年06 月( 47 )
- 2014年05 月( 23 )
八十代万歳!(旧七十代万歳)
三芳の農業は凄いんだというお話
2015年07月30日
テーマ:テーマ無し
今日の高齢大学は最高でした。
講師が元ここの公民館長で、歴史民俗資料館長を最後に、退職されて2年が経つ、考古学者でもある、松本富雄先生。知識の宝庫で、しゃべりだしたら止まらない先生です。実に面白い。
昨日の朝、宮城県の山元町に行って、遺跡の発掘問題の相談などに夜までかかって、車で帰り着いたのが午前2時だったそうです。わずかに仮眠して、北本市のご自宅からまたここまで車を飛ばして、60代半ばで凄い体力。
山元町の高台の、津波被災者の移転用地に、凄い遺跡が出て発掘調査中のようです。真っ黒に日焼けしておられるのはそのせいでしょう。
遺跡群の上にある三芳町のいろんな場所の発掘を長年なさった方なのです。
今日の講義は、三芳の農業は昔から凄かったというお話。
北条氏の時代から、竹間沢の地名が記録にあり、川沿いに田んぼが続く農村だったようです。
竹間沢の台地の方は、天保年間になってから開墾されたようです。
350年前、今のふじみ野市大井にあった宿場に何かあった時のために、代わりになれるよう、藤久保の村が開拓され、320年前北永井が開墾され、310年くらい前、川越藩主柳沢吉保の命で、三富新田の大開発に至ったそうです。
でも、江戸時代に開拓された所は武蔵野台地の上なので水が乏しく、米を作れない畑地ばかりでした。
田圃は採れ高によって、毎年年貢を決められますが、畑は田圃より劣るとされ、年貢はお金で納めるのですが、とても安かったそうで、一度この畑は年にいくらと査定されれば、その後どんな儲かる作物を作っても、年貢は変わらないため、頑張るほど儲かりました。そこで農民には意欲が湧き、作物の研究も進みました。
畑地では小麦を作りました。うどんはこの地の名物でしたが、明治3年に製麺機が出来ると乾麺を売るようになったそうです。
麦は地中深く根を伸ばして、マグネシュウムなどを、下の地層から引き出すので、土を良くし、連作障害を起こさせないそうです。
戦後日本の小麦はパンには向かないからと、アメリカ小麦が大量に入ってきて、小麦の生産をやめたら、土地が弱って連作障害を起こすようになった。今では冬の間麦を育てて、収穫しないで、畑にすき込んでいる。(なんで麦を途中で埋めてしまうのかという疑問が解けました)
戦争中に県の試験場でパンに合う小麦を作り出していたのに、今その種類は北海道で細々と作られているだけなので、種を分けてもらって、埼玉で復活させたいそうです。
蕎麦も産地で、今も作られています。
江戸時代からこの地では、いまで言う第6次産業(農業、工業、商業を、全部一人でやる仕組み)を、実践していたそうです。作って、加工して、江戸で売る。江戸に日帰り出来る立地の強みでした。
早朝から牛車に野菜を積んで江戸に向かい、巣鴨の市場に卸せば、帰りは牛がひとりで戻るので、車の上で眠っていればよかったそうです。
青木昆陽が小石川でサツマイモの栽培に成功してから僅か19年後にサツマイモを導入し、成功を収めます。芋は川越から舟運で江戸に運んだので、川越芋として有名になりました。
商人を通してばかりいないで、江戸は神田に直売所を設け、夏に採れ始める千葉のさつま芋を先に売ってから、そちらがなくなる頃から「むろ」で保存しているこの地のさつま芋を次の夏まで切らすことなく売り続けたそうです。
この地の農民は識字率が高かったし商才もあったのですね。
他に特産品は、紅花。加工して出荷。京都では紅の特産地と評判だったそうです。
藍も一大産地で、今も残る茅葺の大きな古民家は、藍を育てて、発酵させ加工して売るだけでなく、染物まで手掛けて半纏などを売り、財を成した家だそうです。
江戸の後期には、牛蒡の素晴らしい新品種を作り出し、山田早生牛蒡と言われ早く育って肌が白い牛蒡だそうです。
人参の産地でもあり、戦後には県知事賞を受賞しています。
東京カボチャの発祥の地は、三芳だったらしいという話もあるようです。
江戸時代から大根の産地で、干し大根を売ったり、たくあんに加工して売ったりしていました。
箒もろこしは、土壌改良のために栽培され、座敷箒を作っていました。
前回の東京オリンピックで、道路整備が進み、オート三輪が普及して、根菜類から小松菜、ほうれん草、青梗菜など葉物野菜へと変わって行きました。
武蔵野の雑木林は貴重なもので、木があれば地下水の水位が上がり、木がなくなるとどんどん砂漠化してゆく。関東ローム層のこの地では、林がとても大事な役割を果たしているのだそうです。
もっともっとお話を聞いたけれど書ききれません。
終わってから「今も語りやってますか」と聞かれたので、「独演会もやっています」と言いつつ、昨日行かれた「宮城の山元町には津波にのまれてもひとりも死ななかった小学校がありますね。新地町の仮設に泊まった時、見てきました」などとお話しました。3年ぶりにお会いして楽しかったです。
ーーー
>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)
この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません