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わが母の記 

2015年07月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「わが母の記」。
BS日テレで2015年7月25日(土)14:00〜放送。
2012年4月に見た時の感想文です。
以前、紹介しているので再掲です。

原作は井上靖、彼が68歳の時に書いた自伝的小説。
読まれた人も多いでしょう。
撮影が井上靖邸で行われているので、より生活感があり
井上靖のゆかりの場所でもある伊豆などオールロケで
撮影するなど、俳優と相まって、いい映画になっています。

キャッチコピーは
”たとえ忘れてしまっても、きっと愛だけが残る”。

昭和34年。小説家の伊上洪作(役所広司)は、
父・隼人(三國連太郎)の容態が思わしくないので、
湯ヶ島の両親の家へ見舞いに行く。
持ち直した父を見て、東京へ帰る彼の後を追う
母・八重(樹木希林)は
”お父さんたらね、死亡通知をくどくど書くなって”と
何度も繰り返す言葉に洪作が母親の異変に
気付いた最初のことだった。

東京の自宅では、妻の美津(赤間麻里子)、
長女の郁子(ミムラ)、二女の紀子(菊池亜希子)が、
伊上の新作小説にせっせと検印を捺している。
それはベストセラー作家の家族の大切な仕事。
ただ、三女の琴子(宮崎あおい)の姿はない。

昭和35年。父亡き後、伊上の妹・桑子(南果歩)が
母・八重の面倒を見ているが、
八重の物忘れはますますひどくなっていく。

昭和38年。八重の誕生日に、川奈ホテルに集まる一族。
伊上のもう一人の妹・志賀子(キムラ緑子)、
夫の明夫(小宮孝泰)、運転手の瀬川(三浦貴大)、
秘書の珠代(伊藤久美子)も参加してのお祝い会。

だが、八重の記憶はさらに薄れていた。

洪作と琴子の会話が印象的でした。
洪作が子供の頃読んだ本を見て、琴子は
”お父さんの初めての愛読書?”
”その絵本を始めて読んだのは5歳だった。
 声を上げて泣いたよ”
”いつか自分も母親と別れなければいけないという、
哀しみに耐えかねたんだね。11歳で読み直してまた泣いた。
その時は土蔵のばあちゃんとの、 別れが近かったからな”。

洪作と母・八重の間には確執があった。
幼少期に耕作はひとりだけ両親と離れて育てられていた。
”僕だけが捨てられたようなものだ”と、その想いを
ずっと引きずっていた洪作は母に捨てられたと思い。
”本質的に僕はおふくろを許してないよ”と言う。

消え去る記憶の中で、
唯一消えなかったのはわが子への愛。
それは母の必死の願いだった。

50年の時を経て明かされる真実とは?
我々もいつかは辿る道。
自分に置き換えて見ると、より真実味があり
何だか哀しみが湧いて来ます。

樹木希林の演技は良かったですね。
第36回日本アカデミー主演女優賞を受賞。

公開は2012年。監督・脚本は原田眞人
P.S
原田監督の最新作が、
「日本のいちばん長い日」が8月8日に公開されます。



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おはようございます!

yinanさん

風香さん、
母と子の間でさえ、思い違い、勘違いはありますね。
人間とは自分中心で物事を考えますから当然ですけど。
私もいつもきちんと
自分の言葉で伝えるように気をつけていますが、
その時の気分で、誤解を与える言動をしているようです。

本作では、その誤解がとけて良かったです。
もっと早ければ、より良かったのですが。

藤の花さん、
カリビアンは今日も放送があります。
ぜひ、見て下さい。
私など、何度見ても、

内容を忘れているので新鮮な気持ちで見ていますよ。

2015/07/26 10:01:27

カリビアン

藤の花さん

昨日久しぶりにTVで見ました。途中で以前見た事があると判ったが面白く終わりまで見ました。

2015/07/25 10:11:53

親子の絆

さん

母の想いと子の思いのずれって、あるのですよね。
樹木希林さんは好きな女優さんなので、楽しみです。
録画予約しました。

2015/07/25 07:14:23

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