メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

映画が一番!

居酒屋兆治 

2014年11月30日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「居酒屋兆治」。
BS朝日で2014年12月1日(月)20:30〜の放送。
高倉健さんを偲んでの放送。
9月に紹介しているので再掲です。
原作は山口瞳。

函館の街の小さな居酒屋「兆治」を営む藤野英治(高倉健)。
「兆治」という店の名前の由来は
高校時代ピッチャーをやっていて、
ロッテの村田兆治にあこがれていたからだった。

しかし、肩をこわし、高校を卒業して会社に就職。
総務課長になったが、人員整理が嫌になり退職。
妻・藤野茂子( 加藤登紀子)と小さな居酒屋を営む。

この居酒屋に集う人々の様々な人生模様を
英治を中心して丁寧に描かれています。
監督が降旗康男 で撮影が木村大作ですからね。

この店に飲みに来る人達を数人、紹介しましょう。
精肉店を営む岩下(田中邦衛)は
かってバッテリーを組んだ親友。

英治にいつもからむタクシー会社副社長の河原(伊丹十三)。
憎たらしいけど、彼が言った
”煮えきらねえ野郎だな。てめえんとこの煮込みと同じだ”と
ズバリ核心をついています。

生命保険会社のくたびれた会社員、堀江(池辺良)。
タクシー運転手の秋本(小松政夫)
小学校時代の校長先生で、30歳年下の奥さん(石野真子)を
もらった相場先生(大滝秀治)。
向かいの小料理店「若草」の女将・峰子(ちあきなおみ)と
そうそうたるメンバーが出演しています。
これだけの役者が揃えば見てるだけで楽しいですね。

登場人物はさて置いて、本筋がありますね。
英治と昔の恋人・さよ(大原麗子)の悲恋の物語。
彼は資産家と一緒になった「さよ」の転落を耳にするが
どうすることも出来ない自分に苛立つ英治。
その事を知っている妻の茂子は、
”人が人を思うことは誰にも止められないわ〜”と
呟くだけだった…。

大原麗子は美しいですね。
それもカゲロウみたいな儚い美しさです。
薄幸の美人の言葉そのままです。

さよと英治は互いに魅かれるものの、すれ違い。
何故と言えば相手のことを考えすぎて
本心を相手に伝えられないからですね。

”黙って目を見れば、判る”
”目は口程に物を言う”なんて思っていても、
好きだったら、好きだと言わないと。
でも、健さんだったら、
”私は不器用ですから”と言うでしょうね。

健さんが歌う「「時代おくれの酒場」。
これに集約されています。

♪この町には不似合いな 時代おくれのこの酒場に
今夜もやってくるのは ちょっと疲れた男たち
風の寒さをしのばせた 背広姿の男たち

この町には住み飽きて 俺の女もどこかへ行った
あいつ今頃どこでどうして どんな男と居るんだろ
夢の苦さを知りもせず 夢を探しているんだろう♪

ぜひ、Y-tubeで聴いて下さい。
秋の夜長に聞くと、自分の過去を思い出して
心に沁み入ります。
監督は降旗康男。1983年(昭和58年)制作。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

今晩は〜!

yinanさん

SOYOKAZEさん、

映画って不思議ですね。
亡くなった人がその時の時間で演じていて、
まるでタイムスリップしているようです。

その時間に永遠の生きていて、
多くの人に愛されるのでしょうね。

タンポポさん、

健さんの歌は上手くないけど、
何故か心に響きます。

「あなたへ」に出演した時は81歳ですからね。
やはり老人です。
でも、かくしゃくとした姿はさすが役者です。

2014/12/01 17:36:58

12月の

さん

加藤登紀子の”酔いどれコンサート”でこの曲はよく聴きました。いい曲ですよね。

健さんも大原麗子も大滝秀治も亡くなってしまいましたね。

追悼番組で健さんの作品をずっと観ていますが、最後の「あなたへ」はよく見ると、やはり老人だなと思いました。

2014/11/30 11:06:09

似合いそう

さん

yinanさん おはようございます。

健さんに似合いそうな役柄ですね。
場所が居酒屋というのも、のん兵衛の私には親しみを感じます。

元の恋人を想う気持ち、今の妻は辛いでしょうね。
兆次も何もできないでしょうね?
どうなるのでしょう?

配役に何人も亡くなった方がいらっしゃいますね。
寂しいですねぇ。

2014/11/30 06:30:40

PR







上部へ