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映画が一番!

幸福の黄色いハンカチ 

2014年11月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

街路樹の銀杏の葉がハラハラと風に舞っています。
このシーンを目にすると、
ヴェルレーヌの「落葉」が頭に浮かびます。

秋の日の ヴィオロンの ためいきの 
身にしめて ひたぶるに うら悲し。

鐘のおとに  胸ふたぎ  色かへて 
涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。

げにわれは  うらぶれて こゝかしこ 
さだめなく とび散らふ 落葉かな。

私は特に最後のフレーズが、我が身と重ね合わせて…。
 

今日の映画紹介は「幸福の黄色いハンカチ」。
日テレ系で2014年11月28日(金)21:00〜放送。
何度も見ていますが、何度見てもいいですネ。

原作は「ニューヨーク・ポスト」紙に掲載された
ピート・ハミルのコラム「Going Home」。

本作は「母に捧げるバラード」の歌、以後、
どん底だった当時の武田が監督の山田洋次から
声をかけられて、映画初出演。
健さんの主演の映画ですけど、武田のずっこけた
九州男児のロードムービーの一面があるので、
武田鉄矢にスポットを当てて。

失恋してやけになり退職した花田欽也(武田鉄矢)。
退職金で新車を買って北海道をドライブする。
網走で朱美(桃井かおり)をナンパして一緒に食事する。

同じ食堂に刑期を終えた男、
炭鉱夫だった島勇作(高倉健)がいた。

彼はビールを飲みながらラーメンとカツ丼を注文する。
このシーンで、健さんは二日間食事を絶っての演技。
ビールを両手で抱えて一気飲みして、ラーメンを
夢中で食べる姿は、出所して娑婆に出てきて初めての
食事だということが身体から滲み出ていました。

欽也は朱美とドライブで海岸。
同じくそこにいた勇作に写真を撮ってもらう。
2人はその縁で彼を車に乗せ、3人旅を始める。

武田がカニを食べて腹痛を覚えて路上に車を
置いたまま草原に飛び出して行くシーンは笑えました。
が、彼は監督に怒鳴られたそうだ。

”好きな女の子が見てる前で下痢をこらえて走るんだ。
情けなくて涙ぐまなければならないのに、
君は笑っている。お客さんが一番笑うところは、
俳優は泣きながら演じるんだ。覚えておきなさい。
喜劇は泣きながら作るもので、
悲劇は笑いながら作るものなんだ。
渥美さんは寅さんが振られる時、目の奥で涙が潤んでいる。
だから観客が笑うんだ。そう演じなさい。”と。


勇作は二人に自分の過去を語る。
スーパーのレジ係だった光枝(倍賞千恵子)との出会い、
幸せな結婚、流産、喧嘩で相手を死なせてしまったことを。
そして出所した時、ハガキを出して、

”もし、まだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…
黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。それが目印だ。
もしそれが下がってなかったら、
俺はそのまま引き返して、2度と夕張には現れない”と

それを聞いた欽也と朱美は、
迷わず一緒に夕張に行くことを決心する。

欽也と勇作が別れるシーンでは、
武田はなかなか泣けなかったそうだ。
この時、健さんに長期間の撮影に感謝すると言われ、
感激してぼろぼろと涙をこぼしたこの瞬間に、
別れのシーンが撮影された。
だから、彼は言ってますね。本当の涙で撮影が出来たと。

1977年(昭和52年)制作。
警察の渡辺係長役で渥美清も出演しています。



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おはようございます!

yinanさん

タンポポさん、

「ホタル」は「劒岳 点の記」の
監督の木村大作が撮影担当。
美しい映像も物語と相まって良かったです。
丹頂鶴の求愛シーンは見応えがありましたね。

風香さん、

カッコウよさがスターの条件ですね。
現実的でないとは言い得て妙です。
彼は私生活を犠牲にしてまでも、
観客からスターとして見られるように
スティタスの維持に注意を払っていたようです。

SOYOKAZEさん、

愚直で不器用な男の生き様は彼の人生のようです。
この映画では、夫婦の愛情、人を愛し、
愛される歓びを描いています。

武田鉄矢と桃井かおりの若者二人にも、
表現の方法が違いますが、
愛することに人生には歓びがあると
言っているようでした。

明かりさん、

私も、何度も観ているのに印象的なシーンしか
覚えていないんですよね。
Y-tubeで改めて観て
、ああ、こんな場面もあったなぁ〜と
思い出したことでした。
中国語バージョンもあったのは驚きでした。
因みにタイトルは「幸福的黄手絹」でした。

2014/11/28 08:07:41

yinanさん へ

さん

お書きのような舞台裏と言うか背景は、
初耳なことが多いです。
と言うより、実際に見てから年月がたちすぎて、
忘れているのでしょうね。
今回はこの解説を参考に、また観ますね。

2014/11/27 16:27:18

これも観ます

さん

yinanさん こんにちは〜

昨日は録画しておいた「ほたる」を観ました。
健さんは、本当に寡黙で存在感で演技する方だと思いました。
田中裕子さんは「上手いな〜」と。

でも、この映画では俳優高倉健の演技者としての凄さが見られそうですね。
楽しみです。

2014/11/27 15:20:15

いいなぁ

さん

やはり、健さんはいいですね。
遠い存在、カッコよさの存在が健さんです。
なので、現実的じゃない人です。

2014/11/27 14:18:36

何度も観てますが

さん

好きな作品です。
黄色いハンカチが、イッパイはためシーンは感動しました。

昨夜「ホタル」の録画観ました。
私は韓国でのシーンが好きです。

それと鶴の求愛のシーンを、真似るところも好きです。

2014/11/27 12:19:00

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