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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ
志賀高原歴史記念館
2014年09月24日
テーマ:国内旅行・ウォーキング
9月2日から4日にかけて、渋温泉、湯田中温泉に行ってまいりました。
2日も3日も、旅館のチェックインまでの時間を奥志賀高原で過ごしたのですが、2日目に、道路脇に「○○記念館」の表示があり、ちらっと眺めると、クラシックな建物が微かに望めました。
そこで、3日、横手山山頂のパン屋さんで昼食をとった後に、この記念館に立ち寄ることに。
建物下の駐車場に車を停めると、どっしりとした建物が、青空を背景に、我々を迎えてくれました。
上り口に、靴がいくつかあったものの、ドアを開けて中へ入っても、どなたもいません。
ホテルの受付カウンターのようなものが目に入りました。元ホテルのようです。1階から上に向かって聳える大暖炉に、思わず、「うへぇ〜、すごいなあ。」
ちろちろと薪が燃えています。でも、誰もいません。ちょっと怪しい雰囲気。
宮澤賢治の『注文の多い料理店』に入り込んだみたいな感覚です。
どなたも出てこられないので、見学順路の案内に沿って、歩き出しました。
「クリームを塗れ」といった「注文の多い」表示は、一枚もありませんでした。どうやら、味付けを済ませた私たちが山猫の食卓にのる心配はなさそうです。
2階から大きな吹き抜け見下ろすと、暖炉の大きさが、さらによく分かります。手の込んだステンドグラスの数々にも、この建物を建てた人のこだわりを感じます。こじんまりとした図書室も残っていました。こんな所で、のんびり読書を楽しむなんて、最高の贅沢だなあ。
レストランだった喫茶コーナーで、手持ち無沙汰の面持ちの若い女性スタッフさんから、色々と説明をお聞きしました(人に出会えてよかったです。)。
この記念館、昭和12年に、スキー客用の高級ホテルとして開業した「志賀高原ホテル」だった建物とのこと。
往時は、皇族を始め、多くの賓客を迎え、大いに賑わったらしいのですが、なにせ、スキー客が最盛期の3分の1に減少したこともあって、平成11年に閉鎖。
現在は、地元山ノ内町の財団法人和合会が管理し、喫茶コーナーは、渋温泉のある旅館が運営しているとのこと。
ドイツのロッジ風の外観、凝りに凝った家具調度、さりげなく展示されている絵画などなどを見るにつけ、ホテル閉鎖がもったいないことのように思われますが、時代の流れなんでしょうね。
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