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平成の虚無僧一路の日記

映画 『飢餓海峡』 

2014年08月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



水上勉原作の『飢餓海峡』。1965年に映画化。

樽見京一郎/犬飼多吉:三國連太郎
杉戸八重:左幸子
弓坂吉太郎刑事・元刑事:伴淳三郎

私を夢中にさせ、3回も観た映画だ。
 
事件は、昭和29年。まだまだ続く戦後の混乱期。多くの人が
貧しく、食ベものにも、愛にも飢えていた時代だった。 
 
冒頭に「洞爺丸の遭難事件」。台風で連絡線が沈没し、
その遺体が浜辺に打ち上げられる凄惨なシーン。重苦しく
地を這うような重厚さ。これは、わざわざモノクロの16mm
フイルムで撮影して、粒子を荒くし、戦後のニユース映画のように
仕立てたとか。「内田吐夢」のこだわりに驚かされる。
 
遺体回収のドサクサに紛れて、放火・殺人。強盗を犯した
犬飼多吉(三國連太郎)が小舟を奪って、津軽海峡を渡る。
漂着したところが「仏が浜」。 善と悪、天国と地獄。飢餓と
人間の心の闇、すべてを暗示させる。
 
そして一夜を明かした売春宿で 娼婦「杉戸八重」に 大金を
渡す。これが後に仇(あだ)となる。切ってあげた足の爪を
後生大事に持ち続けて、男を慕う女、八重を演じた「左幸子」。
主演の「三國連太郎」の凄み。犯人を追い続ける刑事に
「伴淳三郎」。この三人の役に「代われる者はいない」と
多くの人が絶賛。
 
水上勉の『飢餓海峡』は、松本清張の『砂の器』、内田康夫の
『平家伝説殺人事件』のモチーフになっているが、重厚さで
一ランク引き離している。日本映画のトップにくるような作品と
私は思っている。

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