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平成の虚無僧一路の日記

尺八狂言『楽阿弥』考 つづき 

2014年07月23日 外部ブログ記事
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狂言『楽阿弥』には「大尺八、小尺八、四笛、半笛」が
登場する。


旅の僧が吹く尺八を、「僧正」に引っ掛けて「双調切り」。
「双調」は音程の和名でG(ソ)を基音とする尺八で
その長さは1尺3寸前後。(管の太さでずれる)。

楽阿弥は「われが吹くとかしましい(うるさい)ので」と、
「大尺八」を取り出して吹くという内容になっている。

幕末の1820年に出された『狂言不審紙』という解説本には
「大尺八は2尺5寸、小尺八1尺2寸、これ半笛。
半笛は1尺8寸の竹に8,9寸にて用いる」とある。

長さが半分になれば1オクターブ高くなることが理解されて
いたのだ。

旅の僧が吹く尺八を「双調=G(ソ)管=1尺3寸」とすると、
その1オクターブ下のG管は「2尺6寸」となる。

室町時代の尺八は1尺1寸ほどの「一節切り(ひとよぎり」
だったから、その1オクターブ下なら「2尺2寸」。
これならまだ、可能性はある。

江戸時代になって1尺8寸が標準となり、一節切りを「小尺八」、
1尺8寸を「大尺八」と区別したのではないかと思うのだが、
幕末の『狂言不審紙』は 何を元に「大尺八を2尺5寸」と
したのだろうか。全く謎である。

そのようなものが江戸時代にあったとは思えない。
江戸時代のものと明らかな「2尺5寸管」や「9寸管」の
尺八が現存していないのである。今後、ネットで出てこないか
注目しているところである。

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