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平成の虚無僧一路の日記

『納棺夫日記』(映画「おくり人」)に見る死生観 

2014年04月23日 外部ブログ記事
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映画『おくり人』は、葬儀屋、特に納棺師に対する偏見を
一新させた。「死体」を「ご遺体」と称して、丁重に扱う
姿勢に、世界の人が感動し、アカデミー賞(外国語映画賞)を
はじめ数々の賞に輝いた。

元々は、青木新門の『納棺夫日記』という本があり、それを
主役を演じた「本木雅弘」が感銘し、映画化を試みたが、
映画のシナリオの結末が原作と異なることを理由に、青木氏の
承諾が得られず、『納棺夫日記』とは全く別の作品として
『おくり人』となったとか。

映画の大ヒットにより「おくり人」の名が定着し、また原作の
舞台である富山市は、ロケ地を山形に奪われたことで、悔し
がったとか。後の祭りじゃ〜。

では、「青木新門」氏の『納棺夫日記』で語られている
「日本人の死生観」とは、何だろう。最近になって興味が
沸いてきた。

青木氏は、葬儀屋に勤めて、死をタブー視し、忌み嫌う
社会通念に疑問を抱く。

親鸞の言葉や宮沢賢治の詩、末期がん患者の手記などを
読み進めるうちに、死を受け入れた人には、全てのものが
美しく見えて、あらゆるものに感謝の気持ちが沸いてくるのでは
ないかと思うようになったという。

安らかな死に顔は、「ひかり」を見たからではないか。
「雨ニモマケズ」に書かれているような、全てのものに対する
いたわりの気持ちは、「ひかり」を見た人間に固有の現象
ではないか。

青木氏の死生観は「死は生の断絶ではなく、生と死は連続
しているもの」というもの。「あの世など無い」と説いてきた
私だが、歳のせいか、あの世が見えてきた気がする。


あるアンケート調査で、「死後の世界(あの世)があると思いますか?」という
問いに対して、「あると思う」と「ないと思う」と答えた人がともに29.5%。
3割ずつ。でも「あると思いたい」と答えた人が40%もあった。とすると、
全く否定する人が3割で、7割の人が「あるような気がしている」ことになる。

そして、死後の世界の存在を信じるのは、年輩者には少なく、むしろ
「若い人」に多いというのは意外な結果でした。

また、「死者の霊(魂)(の存在)を信じますか?」という問いに
対しては、「信じる」と答えた人は54.0%。「信じない」は
13.4%。「どちらとも言えない」は32.0%でした。

「生と死の世界は断絶か、それとも連環していると思いますか?」という
問いに対しては、「断絶している」が17.4% なのに対して、
「どこかで連環している」は64.6%、「わからない」が18.0%。

(以上、立川昭二著『日本人の死生観』1998年、筑摩書房)

ま、こればっかりは死んでみなければわからない。でも、もし
死んだら、“あの世があったぁ!”となると、地獄の責めに遭う人は
お気の毒。今さら取り返しがつかないのです。だから「極楽浄土に
行けるように、現世で善行を積んでおきましょう」。それもまた
説得力ありますな。

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