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平成の虚無僧一路の日記

葛飾応為【三曲合奏図】見てきました 

2014年02月18日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



先日、日経新聞 1/31の 文化欄「日本美術に聴く音楽」を
見て知った ボストン美術館所蔵「葛飾応為」の浮世絵『三曲合奏図』。

にゃ にゃんと、今、名古屋のボストン美術館で公開中とのこと。
知りませんでした。あわてて見てきましたよ。

「名古屋ボストン美術館」は、アメリカ・ボストン美術館の
所蔵品を借り受けて展示する施設として、1999年(平成11)
名古屋の財界人によって設立された。しかし大赤字で、
存続も危ぶまれている状態。だから広報宣伝も行き届かない?。

「葛飾北斎」の代表作「赤富士」「波間の富士」をメインに
役者絵、美人画、花鳥画、風景画など かなりの数が、ボストン
から里帰り。こんなに、海外に流失しているのかと嘆息する。

そして「北斎」展の最後、出口近くにありました【三曲演奏図】。
他が版画なのに対して、これだけは掛け軸に表装してある肉筆画。
北斎の美人画とは画風も異なり圧巻!。


ジャン!なんと「胡弓が四弦」。ネットで調べたら、普通は
「三味線」と同じく「三弦」だが、江戸時代中期に江戸で
「藤植検校」が「藤植流」を創始し「四弦の胡弓を使用した」と。

絵は、かなりデフォルメされていて、胡弓は後ろにねじられ、
弓は弦からはずれている。つまり弦に触れていないから
音は出ないはずだが、胡弓の奏法の特徴をよくとらえている。

さて、筝の柱(じ)の位置に注目。箏の弾き手は 後ろ向きなので、
箏の両端が描かれているだけだが、五、六、七あたりの柱(じ)が
両端に描かれているのだ。左手の押し手が柱(じ)の右(内側)に
きている。ありえない?

締め方がゆるいと、一つの柱では音程が上がらない時、龍尾の方に
もうひとつ小柱(こじ)を置くことはある。

「応為」は西洋絵画の手法も取り入れ、リアルに描いているの
だから、こうすることもあったのだろうか。


前回 2/3 のブログ再掲 「日経新聞」の記事

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「葛飾応為」は「葛飾北斎」の娘。「三曲」とは、地歌三味線、
筝、胡弓の三種の楽器による合奏のこと。その演奏の様を
描いたものだが、「見るからにただ事ではない」と評論。

三味線を弾く女性は、まるでロックのギタリストが高音を
響かせる時のキメのポーズ。背を向けて箏を弾く女性の
細い長い指のアクロバティックな動き。胡弓を弾く町娘の
思い切り首をひねらせるパフォーマンス。

三人の美人は、皆 まるで舞い踊っているかのような曲線的な
動きをみせ、それぞれが持つ楽器の幾何学的なムーブメントと
融けあっている。構図、色彩、描線、すべてがひとつになって
全体として音楽的な画面をつくっているのである。

ここから聞こえるのは、女性バンドによるロックであってもいい。
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私が注目するのは、三絃、箏、胡弓を弾く姿。
現代では、「三味線の棹は45度」とか、「背筋は伸ばして」など、
姿勢も注意される。こんなポーズで演奏すれば、師匠から叱られる。

ところが、最近 でてきた若い女性の邦楽バンド「結(Yui)」などは
まさに200年前のこの「三曲合奏図」そのもの。
私はこれでいいと思っている。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





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