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平成の虚無僧一路の日記
「尺八」は 「tibia ティピア(脛の骨)」
2014年01月28日
テーマ:テーマ無し
俗に「尺八は、その長さが1尺8寸なので尺八と名づけられた」と
言われている。誰もがそう信じて疑わない。どの本にもそう書いて
ある。中学校の音楽の教科書にまでそう書いてある。いわば定説だ。
しかし、その物の「長さ」が名称になるなんてことがあるだろうか。
たとえば「琴」は長さが6尺だから「六尺」。三味線は3尺だから
「三尺」なんて名称は有り得ない。私は、そんな疑問をずっと持ち
続けていた。
「中国、唐の時代、呂才という人が12律の音に合わせて、D音の
9寸管を基準にして12本の縦笛を作り、尺八と名づけた」などと
書かれたものもある。
「9寸」を基準にしたのなら「九寸」と名づければ良かったでは
ないか。それをなんでわざわざ倍にするのか。「9寸では実用に
適さないので、倍の1尺8寸管が標準になった」との言い訳も
聞かれる。
ちょっとまって。「1尺8寸=54cm」の尺八が標準管となるのは、
江戸時代の後半から。古代の尺八は「1尺1寸〜4寸」だった。
正倉院の8本の尺八のうち1本と、法隆寺に伝わった古代尺八が
「1尺4寸」。
そこで学者?先生は言う。古代中国においては「大尺と小尺の二つの
尺があり、小尺は大尺の8掛け(×0.8)。つまり「1尺4寸は
1尺8寸の×0.8であるから1尺4寸管は“小尺で1尺8寸”になる。
それで「1尺4寸管」を「尺八」と呼んだのだと。
ますますおかしい。「D音」を基準にしたのなら「大尺の1尺8寸」
であるべき。それが、「実は、小尺の1尺8寸」とすりかえている。
となると、大尺の1尺8寸(54cm)の筒音は「D」だが、小尺の
1尺8寸(42cm)の筒音は「F♯」となる。基準音の説明がつかなくなる。
「F♯」なんて中途半端な音を基準にするわけがない。音楽は古代
ギリシャのアリストテレス以来、「A」が世界共通の基準音。ならば
「1尺1寸管」が標準となるべきだ。正倉院の尺八は1尺1寸から
1尺3寸と不ぞろい。そして 中世の「一節切尺八」は1尺1寸なので
ある。
その原典である『唐書』の原文がネットで公開された。ネットはすごい。
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『新唐書』卷一百七 「列傳・第三十二」の「呂才」の項には、
呂才,博州清平人。貞觀時、魏征盛稱才 制尺八凡十二枚,長短不同,
與律諧契。即召才直弘文館,參論樂事。
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また「舊唐書/卷79」には
呂才. 「才能為尺十二枚,尺八長短不同,各應律管,無不諧韻」
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じゃ〜ん。「短いのから長いのまで12の音に対応して12本の
尺八を作った」というのだから、「尺八」は長短すべての総称であって、
「1尺8寸を基準にして尺八と名づけた」などとは書かれていないのだ。
そこで、わが説。「尺八」は中国では「チーパ」と発音する。
まさに、ラテン語の「tibia=脛の骨」。古代ローマでは
「縦笛」を「ティビア」と呼んでいた。それが中国にはいって
「尺八」と漢字が当てられ、日本人が「1尺8寸」という意味を
付けたのだ。「チーパ」は「管」。中国でも尺八を「管」と
書いているものもある。「チューブ」「チューバ」「ケーナ」と
同類語と私は主張しているのだが、いまだに「定説」を覆せない。
ザンネン。
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