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平成の虚無僧一路の日記

「法竹」「虚鐸」は尺八にあらず? 

2014年01月27日 外部ブログ記事
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最近、3尺(90cm)前後の「超長管・地無し管」がブームに
なっている。特に外人は背も高く、手も長い。肺活量もあり、
超長管を好む。「禅の音楽」として超人気なのだ。

「これは尺八にはあらず。“法竹(ほっちく)”である」とか
「虚鐸(きょたく)」と、わざわざ 尺八と区別して呼んでいる。

「尺八の原型」とか「古典尺八」などと説明されているのを見ると、
私としては「?」である。2尺5寸を超える長管は 江戸時代には
存在しなかった。戦前「最後の虚無僧」と呼ばれた「谷狂竹」が
2尺4寸管を吹いて注目を集めた。その系統の「西村虚空」が
超長管を吹き、これを「虚鐸」と名づけた。

1954年 有楽町の日本倶楽部で行われた「東京文化人の集い・
西村虚空の竹を聞く夕べ」で、集まった文化人たちから
「尺八とは全く似ても似つかない。長さも長く、尺八と
音も違う。何か竹本来の…というような名称をつけたら
どうか?」と言われ、普化禅師の故事から「虚鐸」がいいと
なったとか。


「虚鐸」というのは、江戸時代に書かれた『虚鐸伝記国字解』に
「普化禅師」が打つ「鐸」の音を、張参が尺八で模したので
「虚鐸」というなどと書かれたのが初見。でも唐代の尺八は
1尺3寸前後と短かったはず。長く低音の尺八を「虚鐸」と
呼ぶのには私は疑問である。「鐸」は「銅鐸」というように
「木槌」で叩く小さな「鐘」。音はカ〜ンと高く響くはずである。
今日、西村派が超長管で吹く本曲は、「鐸」ではなく「釣鐘・
梵鐘」の響きの如くである。

さて、もひとつ「法竹(ほっちく)」は「海童道宗祖」が
言い出したもの。尺八は琴三味線と合奏したり民謡などの伴奏に
使うため、中に地漆を入れさまざまな調整がされている。

これに対して、「法竹」は、自然の竹の節を抜き手孔を開けた
だけのシンプルなもの。中は地漆で調整しない「地無し管」で
「海童道」の哲学を修得するための修行の道具であることから
尺八ではなく「法竹」。

というわけで、「虚竹」や「法竹」の方が、尺八の改良形で
ごく最近のものなのである。

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