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平成の虚無僧一路の日記

モスクワの邦楽事情 

2013年12月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



モスクワには過去2回行っている。詩吟の尺八伴奏で
付いていったので、旅行手続きなどは すべておまかせだった。

モスクワの「チャイコスキー音楽院」に「民俗音楽学部」が
あり、学生やOBが箏、三絃、尺八に親しんでいる。
地歌の『茶音頭』『吾妻獅子』や『今小町』など古曲や
尺八の本曲まで演奏するのには驚いた。

邦楽は日本では廃れても、ロシアに生き続けるかもしれない。

モスクワには、尺八の愛好家が数人いて、彼ら(女性が半数)
から熱烈な歓迎を受けた。その一人がサーシャ。彼は もう
「音楽院」を卒業して、モスクワで「尺八教室」を開いている。
黒の紋付袴だけでなく白の紋付や着物、虚無僧用具一式も
揃えている。尺八の製管師もロシアにいるようで、超長管から
短管までいろいろ持っている。


ロシアでは、柔道、合気道、空手がすごい人気。私が
行った時も、柔道の試合で、なんとプーチンが実演?
していた。

ぶっそうな国だから、男女問わず子供の頃から習わせて
いるのか。女性だからと侮ると、いきなり“廻し蹴り”を
くらいそうだ。合気道や空手、といっても日本とは
ちょっと違う。日本は“静=間”を重んじる。しかし
ロシアは のべつくまなく 飛んだり跳ねたり、バクテン
したり、めまぐるしく動くスポーツ。

瞑想(メディテーション)もブームで、その一環として
長管尺八での“海童道々曲”が好まれているようだ。
しかし、やたらと“ムラ息”を多様する。

日本人の尺八家のCDや尺八譜はたいてい 揃っている。
「あなたの『雲井獅子』は、誰々のと どこどこが違う」
などと、実によく研究しているからおそれいる。


2回目に行った時は、FMラジオに出演を依頼された。
「一人で2時間 尺八本曲を吹いてくれ」という。
ラジオだが、広い録音スタジオに200名ほどの観客。
中には「シベリアから3日も車を走らせて 聞きにきた」と
いう人。日本のアニメのコスプレを着た女の子もいて
流暢な日本語で挨拶された。「どこで覚えたのか」と
訊いたら、「アニメを見て覚えた」とのこと。


さてさて、行ってみないと どこで 何を演奏させられるのか
全く判らない国。

箏のKさんが、「10月にモスクワに行ったら、あなたの
ポスターが貼ってがありましたよ」と、知らせてくれた。
12月23日「日本の心」というタイトルで 私の尺八独演会が
あることだけは確かのよう。その他にもライブや講習会が
あるようだが、何の連絡もない。

全く、行ってみなければ わからない国。でも、これって
実に“虚無僧”らしい生き方。行き当たりばったり。
“明にも暗にも柔軟に対応する”虚無僧の私でなければ、
この仕事は無理でしょ。

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