メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

ボストンだより 第五のたより(ボストン5日目) 

2013年11月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:海外旅行

ボストンだよりも、最終の第五のたよりとなりました。

ただし、第五のたよりは、11月24日のボストン観光最終日と、日本に帰る25日の分を含んでいます。

これは、両日分を日本に帰ってからОg夫妻にお送りしたからです。

ここでは、日付けどおり、今日、まず24日分をご紹介いたします。

ボストン最終日は、前日までとは違い、木枯らしの吹きすさぶ寒い一日でしたが、前日までの予報と異なり快晴。

結局、私たち二人は、koyampiの日ごろの心がけにもかかわらず、アメリカ滞在中、ずっと天気に恵まれたことになります。

     ※ ※ ※ ※ ※

第五のたより レストルームに入るのに暗証番号???
 そして、さらばアメリカ

                    2012年11月24日

Т.Оg. 様
F.Оg. 様

24日、土曜日になりました。ボストンをゆっくりと観光できるのも、きょう一日限りです。ホテルから外を眺めると、強い北風に、木の葉が高く高く舞い上がっています。
昨日までと違い、かなり寒そうです。

トリニティ教会は、昨日まで、外から眺めただけです。まずは、ここを訪問することにしました。
入口から入ると・・・
おや、受付がありません。階段の近くに、ボランティアらしい方が二人いらっしゃるだけ。ちょっと戸惑っていた二人に、観光客らしい中国系と思われる方が、地下で受け付けをするのだと教えてくれます。

地下の売店で拝観料を支払うんですね。なるほど。

拝観する前に、レストルームを拝借。あれれれれ、ドアが開きません。暗証番号が必要なようです。え、ええええ? でたらめに番号を押しても、当たり前ですが、赤ランプのままです。

おたおたするだけのマサに対し、ユウは落ち着いたもの。堂々と、売店の方から暗証番号を聞き出します。しかも、お互いに笑いながら。

すごおい、本当に頼りがいのあるユウです。
一生ついていこうと決意を固めるマサなのでした。

5、2、0、あ、緑ランプになってドアが開きました。「でも、出るときにまた違う暗証番号だったらどうしよう。」
本当にマサは心配性です。出るときに暗証番号が必要になるわけがないでしょうにねえ。

教会の荘厳な雰囲気に魅了された二人は、引き続き、ボストン公共図書館を訪れます。

何とすばらしい図書館なのでしょう。中庭の立派さ、階段の重厚な大理石にも驚きです。高い高い天井の下、学生らしき人が何人か、一生懸命勉強しています。土曜日なのに、随分と空いています。
学生さんがサンクスギビングの休暇で帰省しているからなのでしょうか。こんな場所で勉強できるなんて、うらやましい限りです。

再び、ボストン美術館へ、もちろん、地下鉄です。今度は、コープリー駅から乗車しました。日本から来られ、こちらに滞在されているらしい若夫婦が、我々をちらりちらりと見ています。日本人なのかと品定めをしているのかもしれません。

奥さんは、まだ生まれたばかりらしい子を乳母車に乗せています。日本の鉄道では、乳母車のままで乗車することは、まずできないのに、アメリカは、鉄道でも飛行機でも、子供や高齢者、障碍者に本当にやさしいですね。

ボストン美術館、二日目。無料ではあっても、フリーパスではなく、もう一度チケットを手に入れる必要があるシステム。
東洋美術部門では、展示替えがあるのか、空きスペースが目立ち、日本の美術品にはあまりお目にかかれませんでした。

でも、昨日は見逃していたターナーの作品、『奴隷船』をじっくりと見ることができました。悲しい出来事を描いているのに、太陽が神々しく輝いているのがとても不思議でした。

本日は、地下のカフェテリアで食事。サラダの値段をどうつけるのかと思っていたら、秤にかけて算出するんですね。

数日前の予報では、今日の天気は雨。ところが、その予報は良い方に大外れ、空は真っ青です。こんな良い天気であれば、自然光で鑑賞するスタイルのイザべラ・スチュアート・ガードナー美術館は、ぜひ見に行くべきでしょう。

北風に励まされて、赤く、そして、黄色く色づいた木の葉が、くるくるとダンスを踊っています。カップルが、木の葉たちと戯れています。いい光景ですねえ、絵になります。

イザべラ・スチュアート・ガードナー美術館は、元、イザベラさんのお屋敷。想像を超える大きさにまずびっくり。中庭をこんなに贅沢にとっていながら、部屋も広い、広い。

掃除が大変だろうなあ、と思うのは、お大尽でないものの余計な心配かもしれません。自然光で鑑賞することをベースにしているだけあって、晴天の日に訪問できて本当に幸運だったと思います。

光源氏が「青海波」を踊っている屏風が、壁の上の方に何気なく掲げられています。敦盛を呼び寄せる直実の屏風絵もありました。帰りしなに見た展示により、イザベラさんが来日されたことがあることを知り、納得です。

電車好きのマサの願いが聞き入れられ、グリーンラインからレッドラインに乗り換え、ハーバード大学を再訪することとなりました。

路面電車を地下化したグリーンラインと違い、レッドラインはいわゆる「高速鉄道」、本物の地下鉄です。時々、列車内の照明が消えそうになるのは、昔の地下鉄銀座線と同じ。

第三軌条から電気を供給しているので、つなぎ目で、デッドゾーンが生じるからです。チャールズ川を渡る際には、地上に出て、道路と共有の古い橋の上を走ります。その形態から想像するに、ここにも、その昔は路面電車が走っていたのかもしれません。

車内は、土曜日の午後ということもあり、かなりの混雑です。ハーバード大学の周辺も、お店はどこも混んでいました。一昨日は楽しめた大学構内の黄葉や紅葉、茶色の木の葉も、今はその大半を散らしてしまい、冬が到来したことを教えてくれます。

商店街で、ユウが、「あっ!」と叫びます。何と、一昨日お世話になったガイドのYさんが、お客さんを車に乗せているところに、ばったり出くわしたからです。
「どうも、どうも。」
偶然が重なる今回の旅を象徴する出来事でした。

ともかく風が冷たい。帰りがけに、ニューベリー通りのちょっと横にある平屋のホットチョコレート屋さんに立ち寄りました。
ここで、少し体を温めていきましょう。

あれ、前に通りかかった時には空いていたのに、今日は、超満員です。仕方がないので、ホテルに持ち帰り、部屋でホットチョコレートを堪能しました。
蓼科のチョコレート好きの友人だったら、瑞気の涙を流したに違いないほど、濃厚で甘くて、外の寒さなんか、どこかに吹っ飛んでいきそうな気がしました。

明日は早出です。パッキングを八割方まで済ませると、夕食は、昨日に引き続き、ユウのお気に入り、ニューベリー通りでいただくことにしました。

店は、前から目をつけていたイタリアンのレストランです。名前がちょっとふざけているので、どうかな、とも思っていたのですが、中に入ってみると、なかなかの設えです。席もほとんどふさがっています。

壁には、店の名前を象徴するかのように、有名人らしき人物が突然フラッシュをたかれ、驚いた表情をしている写真が掲げられています。そう、お店の名前は、「パパラッチ」。

スープは、それぞれが別のものを注文し、スパゲティはシェアしました。シェアして正解。量こそ多くないものの、埼玉県桶川市にある「川田谷うどん」ばりのコシの強さで、すぐにお腹いっぱい。

白ワインも二種類、十分に堪能し、さあ、明日は寝坊しないようにしなければ。

     ※ ※ ※ ※ ※

写真は、二枚とも、トリニティ教会。

ボストンマラソンのゴール地点は、この教会近辺。

今年、あのような悲惨なことが起こるとは思いませんでした。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

PR







上部へ