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平成の虚無僧一路の日記

スカイツリー効果の明暗 

2012年05月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



ツリー効果想定外…地元商店街「客減った」(読売新聞) - goo ニュース

墨田区押上(おしあげ)にできたスカイツリー効果。
寂(さび)れた町だった所に、年間2〜3千万人が
押し寄せるというのですから、地元商店街の収益も
“押し上げぇぇ”と、手をこまねいていたのですが、
いざオープンしてみれば、地元には“金”が落ちない、
墨田区より 隣りの台東区浅草の方に流れていくと
いう不安が的中したようです。

昨年2月にスカイツリーを見に行きました。その時は
まだ建設中で 囲いがしてあり、ツリーから離れな
ければ見れないということもあって、300m四方を
歩いてまわりました。周辺の町は、数十年 取り
残されたような古く汚れた旧態依然の光景です。
超近代的なデザインのツリーとのギャップが
ひどすぎて写真を撮る気にもなりませんでした。

今年、オープンから4日後の26日行ってきました。
最初の土曜日とあって20万人以上の人出とか。
すごい人でしたが、たしかに 200店舗もあるという
スカイツリーに集中していて、周辺の地元商店街に
まで足を運ぶ人は “減った”と 嘆く通りでした。

それより、私もそうでしたが、浅草の方へ足が
伸びます。浅草の景観から見るスカイツリーが
人気を呼んでいるのです。浅草も仲見世だけでなく、
花やしきの方まで、以前ならあまり人が行かな
かったところまで、すごい人で溢れていました。

ただ人が来ることを待っているだけで、何もして
こなかった墨田区と、スカイツリーを見るための
景観作りに努力してきた浅草との差は歴然です。

人は、“カビのはえたホンモノの古い景観”より
古典風、江戸風にアレンジされた バーチャルな
リアリティの方を好むのです。数十年も昔のままの
味や色、形の土産物より、目新しい商品や食べ物に
引き寄せられるのです。

伊勢のおかげ横丁もそうです。昔風に再現された
町並だからこそ 人は集まり賑わっています。

それは尺八でも同じです。昔の虚無僧が吹いたままの
ホンモノの古典尺八では、現代人の理解はなかなか
得られません。現代人が求める“古典のイメージ”に
応えてこそ、伝統は継承されるのです。その意味で、
私は「現代の虚無僧」として生きており、生かされて
いると思っています。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください

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