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平成の虚無僧一路の日記

男の修行 

2012年02月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



東京に独り住む母は、88歳。「米寿」の祝いをしたら、
急に足腰が弱ってきた。もう室内を歩くのもやっと。
外には出れない。「最近、記憶も途切れて、時々、
子供の顔も思い出せなくなった」と。いよいよきたか。

「あれが無い、これが無い」とぶつぶつ。
 (それはこの前、私にくれたでしょう)

それでいて、「あの時 ああだった こうだった」と
過去の話しを何度も何度も蒸し返す。

ひたすら“無言の行”で 聞き流す。

山本五十六の言葉だったか。

「苦しいこともあるだろう、
 言いたいこともあるだろう、
 不満なこともあるだろう、
 腹の立つこともあるだろう、
 泣きたいこともあるだろう、
 これらをじっとこらえてゆくのが
 男の修行である」

これで、帰りがけには 少しは元気になった。

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