フレイル予防シリーズvol.9 ”誰か”のために、”あなた”のために できる社会的フレイル対策とは?
掲載日:2022年04月06日

フレイル予防シリーズvol.9 ”誰か”のために、”あなた”のために できる社会的フレイル対策とは?

こんにちは!ナビトモ事務局です。
大好評の「フレイル予防」シリーズ第9弾です!

今回は、社会的フレイル対策について考えてみたいと思います。
体力があって、心も元気な方でも、交流がない生活を送っていくと、
話す機会が減ってオーラルフレイルが進行し、張り合いがなくなって気力がなくなり、
何かあっても声をかけてくれる機会を得られなかったり…、社会的孤立状態になってしまいます。
そんな社会との接点、大人になってからどうやって作ればいいのか、考えてみたいと思います。
フレイル予防シリーズvol.9 ”誰か”のために、”あなた”のために できる社会的フレイル対策とは?

社会の一員になろう!

子育てをされてきた方は、お子さんの学校や地域の活動をされている方も多いと思います。
会社勤めをされていた方なら、仕事の仲間やお客さんとの接点がありますね。
しかし、引っ越しをされたり、お仕事をリタイア後などは、組織や社会とのつながりが減ってしまい、
誰かと出かける機会も減りがち…という例が沢山あります。
しがらみがないのは楽、と最初は思っていても、やはり話したり出かけたりする機会が減ることで、
社会的フレイルにも繋がり、心も脳も弱っていくものです。

無理な付き合いをする必要はありませんが、地域のイベントや講習会などあれば、ちょっと顔をだしてみませんか?
暮らしに張り合いがでると思います。
近所の方と交流するのは気恥ずかしい、と思われる方には、
オンラインで全国から気軽に集まれる趣味のサークルなども多数活動されてます。
皆さん出会いを楽しみにしてますので、「私が参加してもいいのかな」などと思わず、飛び込んでみましょう!
社会の一員になろう!

ボランティア活動が元気の源に!

社会の一員として活動をするのには、ボランティアの活動に参加することもおすすめです。
試しに1回だけ手伝う、などの名目で、気軽に体験参加しやすいですし、
誰かのために活動をすることで、新しい発見があります。
欧米では3割前後の方が、日常的にボランティアに参加していますが、
日本では10%未満と言われています。もったいないですね。

自分にできることで誰かに感謝されるというのは、人間の基本的な欲求を満たす大事な要素でもあります。
世代や職業の違う方と同じ目的を持って行動することで、新たな自分の居場所ができ、
自分自身が得られる満足も大きいのです。
美化運動、町おこし、子供のケア、シニア運動教室などなど、体と頭を使って、
気持ちよく過ごせる活動を主導してみませんか?
ボランティア活動が元気の源に!

責任があることでやる気がでる

自分のため、と思っていても、運動や、飲食コントロール、やってみたかった趣味…
やらなくても困るのは「自分だけ」となると、後でいいや、となかなか手につけられないこと、
誰でも有るものだと思います。
でも、誰かに頼まれたり、誰かのために、ということだったら、ちょっと頑張ってみるか!
と思えることも意外と多く、行動力に影響してきます。
行動の目標ができることで、生活にハリもでて、心もイキイキ、クオリティオブライフに繋がりますよ!
もし、空いた時間を一人で考え事をしながら過ごすことが増えてきたのであれば、声を出して頭と体を動かし、
心を引き締めて、社会の一員として小さく輝ける場所に居場所を作ることで、とても効果的なフレイル予防になります。
あなたと出会えることを待っている人がいます。
より多くの方のお役に立つことも、限定された&身近な”あなた”のために役立つことも、フレイル予防です。
アクティブな活動で、人との繋がりを楽しんでみましょう!

文:コ村幸子
<プロフィール>
一般社団法人エムむすび 代表理事。作曲・サウンドクリエイター。
介護予防指導士/認知症介助士/地域音楽コーディネーター/整理収納アドバイザー

■一般社団法人エムむすび(https://m-musubi.or.jp/
エンタメ✕認知症予防を、オトナ世代へ楽しくお届けする非営利団体。
音楽の魅力で健康習慣を提案すると共に、認知症やフレイルについて理解者を増やし、シニア世代をサポートできる健康市民の創出をミッションに活動中!

監修:藪下典子
<プロフィール>
アップテンヘルスサポート代表
博士(体育科学)、健康運動指導士、産業カウンセラー、保育士
病院や自治体、福祉施設などで子どもから高齢者を対象に、病気や障害の有無問わず運動指導をおこなう。
YouTubeではシニア向けの運動動画を公開中。
ホームページ:https://upten.jp/
フェイスブック:https://www.facebook.com/upten.health.support
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCpWtz1NF1VFPTf2nEJ64JRg
責任があることでやる気がでる

スタッフのつぶやき

いかがでしたか?
今までは積極的に人との交流をされてきた方も、コロナ禍でなかなか思うように会えず、気がついたら社会的フレイルになっていたとこのコラムをみて思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「社会の一員として小さく輝ける場所に居場所を作る」。とても素敵なことだなと思いました。
まずはその場所探しを楽しみながらできればと思います。

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