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読書日記
『まほろ駅前多田便利軒』 <旧>読書日記1581
2024年04月19日
テーマ:<旧>読書日記
三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』文藝春秋(図書館)
2006年年出版。著者がまだ29歳の時に本作で直木賞を受賞した作品である。また、これを原作とした漫画、映画、テレビドラマも作られている(私は映像系は見ていない)。
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦が転がり込み、二人は様々な依頼に精を出す。
という話だが、冒頭部分でまほろ市の説明を読むと、これは町田市のことだと判る。しかも、町田市史を考慮に入れると、この作品が書かれたのは「西の歌舞伎町」とか呼ばれていた頃の町田である。昔も今も、町田は繁栄した町であり、ある意味で地域の中心都市であった。
実を言うと、私にはもう55年の付き合いとなる町田市の住民がいて友人の家を何度も訪れているのであるが、このようなことはまったく知らなかった。地図を開いて見ると、友人の家は町田の西の外れであり中心街からはほど遠い場所にあった。
話の筋・内容は無視して、本篇の登場人物だけを要約すると以下の通り。
0.曽根田のばあちゃん、予言する…曽根田のばあちゃん登場。主人公の便利屋多田啓介は息子に代わってばあちゃんの見舞いをしている。
1.多田便利軒、繁盛中…多田の相棒となる行天登場。変人で金持ちの岡老人登場。
2.行天には、謎がある…ルルとハイシーという女性2人組が登場
3.働く車は、満身創痍…小学生の由良が登場
4.走れ、便利屋…まほろ市の裏社会のボスである星が登場。また、行天の別れた妻と娘も登場。
4.5 曽根田のばあちゃん、再び予言する…ばあちゃんは多田が自分の息子で無いことを認識する。
5.事実は、一つ…星が再登場。ガールフレンドの女子高生新村清海の身辺警護を依頼する。
6.あのバス停で、また会おう…多田は行天に出て行ってくれと言い、行天は黙って従う。が後悔開した多田は年末年始の1週間行方不明だった行天と再会する。
内容は読む前に思っていたようなノンビリしたものとはまったく違っていた。
(2021年10月7日読了)
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