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読書日記
『旅行業界グラグラ日誌』 <旧>読書日記1515
2023年11月18日
テーマ:<旧>読書日記
梅村達『旅行業界グラグラ日誌』朝日新書
業界日誌ものとでも言うのであろうか、さまざまな業界のプロ(?)によるその業界の苦労とか問題点とか悲哀とかその他もろもろをレポートして貰うという形の本は割と沢山ある。例えば例えばフォレスト社からシリーズで出ている『非正規介護職員ヨボヨボ日記』とか『マンション管理員オロオロ日記』とか・・本書もその一つであるが珍しいのは著者にとって本書は『派遣添乗員ヘトヘト日記』に続く2冊目で出版社が違うということ。
私はどんな業界であれ、そこに長くいれば、その経験を辿れば本の1冊ぐらいはかける材料があるだろうし、出版側のフォロー次第で売れることもあるだろうと思っている。しかし、それが2冊目を出すのは稀なこと。
ちなみに私は岡崎大五という添乗員の作家を知っているがこの人は『添乗員騒動記』でデビューしたあと2年後に『添乗員奮戦記』を上梓し、計20冊のエッセイ・紀行文を書いている。さらには小説を10冊余り出しているというのであるからこの人は例外であろう。
さて、はじめにに寄ると、前作を出した時に編集部から「ヘトヘト度が少ない」と却下された原稿が書いたもののうち3分の1ぐらいあったという。そこで「ヘトヘト」だけではない業界の「あれやこれや」を陽の当たる場所に出すべく書かれたのが本書であるという。
【目次】
第1章 派遣添乗員はつらいよ
第2章 魑魅魍魎のトラベル業界
第3章 規格外だよ海外トラブル
第4章 悲喜こもごもの温泉地
第5章 ほろり道中
第6章 人生という名の旅路
第7章 新型コロナでどうなった
あとがきで添乗員という仕事は体力勝負てあり、70歳が近づいて来て(著者は1953年生まれ)そろそろ引退しようかと考えているそうだが、例えば前泊(出発点が遠いために前日夜から集合地に行くこと)付き3泊4日のつツァーが連続して4回割り当てられ結局20日ほど旅行が続いたとか、同じ北海道の温泉巡りツァー(これも3泊4日)に連続5回当たり、その間に温泉に入りすぎて湯あたりを起こしフラフラになりながら添乗したことなど読むと、さもありなんと思う。
また、著者は国内ツァーも海外ツァーも両方添乗するがその違いや苦労話・・とって置きの話がイタリア旅行で、向こうではバス貸し切りであったがその運転手が素人に毛が生えたぐらいで何回も道を間違えたり、目的地に着くのに予定時間を楽に1時間以上遅れたりがしょっちゅうだったこと。極めつきが運転手はイタリア語しか話せず、英語は片言も話せず著者も英語ならなんとかなってもイタリア語はお手上げだったこと。このツァーに参加した人は不安でいっぱいだったろうなぁ。
ちなみに、『派遣添乗員ヘトヘト日記』が図書館の蔵書としてあったので予約したら順番が8番目であった。似た様なことを考えるひとも多いと思った。
(2021年5月29日読了)
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